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てんかんの診断・治療

てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるような発作を何度も繰り返し起こす病気です。小児から高齢者まで性別や年齢に関わらず、だれにでも発病する可能性がある身近な病です。患者数も比較的多く、よくある病気のひとつとしてあげられます。てんかんは、状況として自覚症状がないケースが多いのでご本人だけではなかなか気づきにくい病気です。あわせて専門的な精密検査が必要となる病気です。

どんな病気なの?

てんかんは主に脳梗塞や脳腫瘍、頭部を怪我した経験をお持ちの方など脳に起因して起きるものと、特にそういった明確な原因がないものとの二種類に分類されます。原因や症状は人によってさまざまですが、特に脳梗塞や脳腫瘍などが原因の場合は決して放っておけるものではありません。

また、てんかんはご本人の意思とは関係なく勝手に体が動いてしまったり、体の硬直や痙攣、さらには急に意識を失い、呼吸が止まるといった大変危険な状態にも陥ります。発作が続く時間も数秒程度のものから数分以上続くものまで人によってさまざまです。原因を詳しく突き止めて、正しい判断・治療を行うことが先決となります。

発作の症状は患者様それぞれにおいて、一定の同じ発作が繰り返し起こることが特徴的です。
てんかんが起きる前兆のようなものがある場合、その症状もまた人によってさまざまに異なりますが、体温や手足のしびれなど身体的な変化・めまい・幻聴・突然のパニック状態・嗅覚の異常などを感じる例があげられます。

てんかんは日常生活を送る上でご本人にとって直接的な大打撃を与えるだけでなく、最近では認知症の原因としてもクローズアップされつつあります。診療の現場でも、高齢になっててんかんを発症される方は多くいらっしゃいます。例えば急に変なことを言い出したり、物忘れが激しかったり、意識を失ったりするといった急変は、ご本人だけでなく間近で支えていらっしゃるご家族の方にとっても多大なる不安感を与えるものです。一般的に高齢発症のてんかんの場合は脳卒中など原因がある場合が傾向として多い特徴があります。

てんかんを起こしている最中はご本人は意識を失っていることが多いので自覚症状がないケースがほとんどです。記憶が途絶える状況が頻回に渡ると、ご本人にとっても非常に大きなストレスになる上に精神的な不安も増大していきます。

一方、意識がなくならないてんかんもあります。その場合はご本人には不随運動が起きる自覚症状を感じます。
一年に数回程度起きるだけのてんかんをお持ちの方もいます。それゆえご本人にとっては軽く捉えがちになることも現実です。ご自身で判断されると他の病気となかなか区別も付きにくく、正しい状況の把握が難しくなります。車を運転されているときなどに起きるてんかんは人命に係わる大惨事に繋がるものですから、早急に診察にお越しください。

どんな診察や検査が必要ですか?

診断方法としてはまずは問診を重視します。
最近ではビデオカメラやスマートフォンの普及に伴い、患者様やそのご家族の方からてんかんが起きているまさにその瞬間の画像や動画を撮って診察の際にお持ちくださる方も増えています。診察時にてんかんの発作や痙攣がタイミング良く起きることはなかなかありませんので、実際のてんかんが起きている状態を画像や動画で撮ってくださることで私たちが得られる情報量はとても多くなり、診断にとっても非常に有効な手段のひとつとなります。
加えて脳のMRIによる画像診断など、多角的な情報をもとに診断を行う必要があります。
また提携している施設にて、脳波の検査も詳細に行うことができます。脳波の検査ではてんかんを引き起こしている脳内の詳しい場所やタイプなども精緻に確認することができます。

どんな治療をするの?

基本的には飲み薬を使用した治療法を行います。それぞれのてんかんのタイプを正確に見極め、それぞれに適した抗てんかん薬を投与し、痙攣や発作を抑える治療を行っていきます。症状をコントロールする上で、数種類の薬を組み合わせて服用することもあります。組み合わせは多岐に渡りますが、適切な量や組み合わせが見つかれば発作がピタッと治まることも多い病気です。ご本人にとってもてんかんに対する恐怖心やストレスから劇的に解放されることとなります。
一方で明確な原因が不明なてんかんがあることも事実です。薬の組み合わせを含め、適切な対処法を共に模索しながら治療を行っていきます。原因不明なてんかんについては今後の研究が期待されています。

似たような症状で勘違いしやすいもの

てんかんと似たような症状があるものは、震えのみの症状を起こす「本態性振戦」や「パーキンソン病」などがあげられます。ご自身の意思とは別に体の違和感を感じる病気ではありますが、これらはてんかんとは全く違う病気になりますので対処法ももちろん違ってきます。顔面痙攣や眼瞼痙攣なども同じくてんかんとは全く違う病気ですので、くれぐれも自己判断せず、正しい理解と対処法を専門医に求めることが必要となる病気です。

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