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しびれ・痛み

しびれや痛みは、なかなか直接的な原因がわからないことも多く、わからないがゆえに正しい治療法に辿り着くまで長い時間を要することがあります。

ご本人にとっては日常のことであり、それが病気だという認識が欠落していたり、年齢的なものや性格的なものと勘違いしがちでもあります。

特に初期はご自身で我慢されたり、症状を軽く捉えがちな傾向がありますが、実は重大な病気が隠されているケースも少なくありません。

 どんな病気なの?

一般的なしびれや痛みは、手足だけでなく体中のどこにでも現れるものです。原因となる神経や血管が網目状に全身をくまなく駆け巡っているからです。しびれや痛みはそれを感じる場所により、どこに原因があるのかを見つけ出す上で有効なヒントとなります。

また、昨日から急に感じるようになったしびれや痛みというものと、一年や二年といったように慢性的に続いているしびれや痛みといったものとでは、種類そのものが大きく違います。急に顔や手に出たしびれや痛みは脳卒中・脳梗塞の兆候を疑う場合もありますし、発症場所によってさまざまな病気の可能性が考えられます。実際、脳卒中の一番初めの段階ではしびれや痛みを感じる患者さんが多いです。神経的な原因で引き起こされるしびれや痛みの診断には、体のどの場所で感じるかを詳しく正しく知ることがまず最初のカギとなります。

しびれや痛みは比較的高齢の方に多く見られる傾向があります。

帯状疱疹などは特に高齢者の方に多く見られる病気です。

また、足に虫が這うような感覚がしてムズムズして夜眠れなくなるような「ムズムズ足症候群」というものもあります。普通の痛み止めでは効かない病気です。年齢問わず発症する病ですが、これも比較的高齢者の方に多い傾向があります。

些細な症状でもご心配や気になることがある方はぜひお気軽にご相談いただければと思います。

どんな診察や検査が必要ですか?

当院は神経内科として専門性高い知識を持って診療を行っています。

手・足・顔など身体のどの部分に対しても幅広く対応いたします。

一部関節の痛みなど、整形外科領域の症状については専門機関をご紹介することもありますが、基本的にはこちらのクリニックで診察をお受けしています。

  • しびれや痛みが長く続いていらっしゃる方
  • しびれや痛みの範囲が広がっていると感じられる方
  • 手足がこわばり、力が弱くなるなど運動障害を伴う方

などは特に早く手を打つことが肝心です。

しびれや痛みが起きている場所や、その場所の組み合わせ、どんなときにその症状が現れるのかといった情報を分類・分析し、一日も早い原因究明に辿り着けるよう努めています。

体全般におけるしびれ・痛みの種類の中でも、特に顔に現れるものは三叉神経痛といって「三叉神経」と言われるものが関係しています。普通の痛み止めが効かない特殊な痛みです。多くは変則的な痛みとして片側のおでこや頬や顎のあたりを主とし、“風が吹いただけでも痛い”といった強い痛みや、何かを噛んだり咀嚼する際に瞬間的な痛みを感じることが特徴的です。

病気として捉えるべきしびれや痛みとして正しく診断するためには、

  • 触診してしびれや痛みの範囲を知る
  • 手足を軽くハンマーでたたくなどの反射検査等の神経内科的検査を重ねる
  • 必要に応じて脳や脊髄のMRI検査を加える

といった診察の流れを軸とします。

多くの場合は院内で得た情報で判断できますが、ときに末梢神経伝導検査という諸神経の電気の伝わり方を詳しく調べる必要があるケースがあります。その際には必要に応じて当院より専門機関へのご紹介をいたします。

どんな治療をするの?

いくつかのしびれ止め・痛み止めがございます。

一剤で効くこともあれば、多くの患者さんは数種類の薬を組み合わせてしびれや痛みを取り去る治療を行っています。

経過は数か月単位で観察することが一般的です。だいたいは3か月から半年ほどの経過を見て、しびれや痛みが解消しているようであれば治療の方向性を見直していきます。経過を診ながら薬の内容も加減しますし、中にはすっかり薬が必要なくなる程度にまで回復される患者さんもいます。

三叉神経痛の場合は通常の痛み止めが効かないため、カルバマゼピンという特別な薬を使用します。

心因性のしびれや痛み

しびれや痛みは精神的な心因性由来のものも実際の診療現場には多いです。その際には治療には安定剤を使用して改善する場合もあります。デリケートな判断を併せ持つ特徴がありますが、神経的なものでも心因性でもどちらにせよ正しい診断が必要となることは変わりありません。お悩みの方はぜひお気軽に当院までご相談いただければと思います。

しびれや痛みにおける治療の実状

しびれや痛みにおいては、なかなか劇的に効く薬がまだ少ないという実状があります。

また、しびれや痛みの種類に応じてさまざまな薬を組み合わせないと良くならないことも現実です。

例えばてんかん薬や抗うつ薬などを上手く組み合わせないと改善を感じられるほどに至らない例も実際には多くあります。複雑多岐に渡る薬の組み合わせから患者さんにとって相性の良い組み合わせを見つけ出す難しさもまた、しびれや痛みの治療に時間がかかると言われやすい理由です。

原因がはっきりと究明できることもあれば、明確にわからない状態で長く経過してしまうケースもあります。

我慢できるレベルの痛みとして、患者さん自身が長く放っておかれるケースも多くあります。

生命に影響しないという意味で放っておいても心配ないしびれというものも実際にはありますが、やはりご本人は非常に気になるものですから早めの診察をおすすめします。

しびれや痛みは放っておくととますますの連鎖を引き起こす可能性があります

しびれや痛みを取り去る努力をすることは将来的な状況を考えてのことです。

今「病院に行くほどでもないか」と我慢できる痛みやしびれの症状をお抱えの方は特に、我慢し続けることでもっと年齢を重ねた際にさまざまな症状を引き起こす可能性があります。今感じられているしびれや痛みは、すでに何かの病の初期症状であるケースも考えられますから、その我慢がさらなるご自身の病状悪化につなげてしまっている可能性があります。

しびれ・痛みにおいても早期発見・早期治療は大前提です。

今正しい判断をすることで将来的にしびれや痛みが軽く収まる状態を望める可能性がありますから、異変を感じられたら我慢せず、早めの受診をおすすめします。

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